纏縫(読み)まつりぬい

精選版 日本国語大辞典 「纏縫」の意味・読み・例文・類語

まつり‐ぬい ‥ぬひ【纏縫】

〘名〙
① 裏に折った布端から、普通縫い進む方向に対して斜めに針を出して、表布をごくわずかにすくい、縫いつけること。裾(すそ)始末などに用いられる。また、その縫い方。まつり。まつりぐけ。
※家庭袋物細工全書(1915)〈中村興湖・村井秋翠〉「隠し綴まつり縫(ヌヒ)閂留め或は普通のぐし縫ひ絎け等を用ゐる事もあります」
② (纏繍) 日本刺繍の技法の一つ。返し縫いと同様の運針で、線などを表わすのに用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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