美夜受比売(読み)みやずひめ

世界大百科事典(旧版)内の美夜受比売の言及

【宮簀媛】より

…記紀の日本武(やまとたける)尊物語にその妃として語られた女性。記では美夜受比売と記す。《古事記》によれば,ヤマトタケルの東征の最初,尾張の国で国造(くにのみやつこ)の祖ミヤズヒメと婚姻を約束した。…

【日本武尊】より

…足柄の坂でヤマトタケルは三たび嘆いて〈あづまはや〉(わが妻よああ)といい,それが〈あずま〉の地名の起りとなったとされる。そこより甲斐,信濃を経て尾張に至り,往路に婚約した美夜受比売(みやずひめ)(宮簀媛)と結婚する。だがミヤズヒメのもとに草那芸剣を置いて伊吹山の神を討ち取りに出かけた皇子は,神の降らす氷雨に惑わされ,以後,当芸野(たぎの),杖衝坂(つえつきざか)と進むにつれて疲れを増し,三重についたときは足が三重に曲がるほどの状態になる。…

※「美夜受比売」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」