記紀(読み)キキ

精選版 日本国語大辞典 「記紀」の意味・読み・例文・類語

き‐き【記紀】

  1. 古事記と日本書紀を合わせた略称
    1. [初出の実例]「記紀の神代史は〈略〉民族の起源や由来などを説いたものでは無い」(出典:文学に現はれたる我が国民思想の研究(1916‐21)〈津田左右吉〉貴族文学の時代)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「記紀」の解説

記紀
きき

「古事記」と「日本書紀」とを一括してよぶ呼称天皇世界を神話的根源にまでさかのぼりつつ歴史かたちで根拠づけるものという点で両書は共通性をもち,記紀とよび慣らわされてきた。しかし,そのことは一方で両書の異質性を軽視することにもなりがちであり,注意が必要である。

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旺文社日本史事典 三訂版 「記紀」の解説

記紀
きき

『古事記』と『日本書紀』のこと
たとえば「応神記」とあれば『古事記』の応神天皇記述,「応神紀」とあれば『日本書紀』のそれを表す。

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世界大百科事典(旧版)内の記紀の言及

【日本書紀】より

…添えられた系図1巻は散逸。六国史の第1で,後に〈日本紀〉ともよばれ,《古事記》と併せて〈記紀〉という。
[内容]
 巻一と巻二を神代の上と下,巻三を神武紀,以下各巻を1代または数代の天皇ごとにまとめ,巻二十八と巻二十九を天武紀の上(壬申紀とも)と下,巻三十を持統紀とする。…

※「記紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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