「古事記」と「日本書紀」とを一括してよぶ呼称。天皇の世界を神話的根源にまでさかのぼりつつ歴史のかたちで根拠づけるものという点で両書は共通性をもち,記紀とよび慣らわされてきた。しかし,そのことは一方で両書の異質性を軽視することにもなりがちであり,注意が必要である。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…添えられた系図1巻は散逸。六国史の第1で,後に〈日本紀〉ともよばれ,《古事記》と併せて〈記紀〉という。
[内容]
巻一と巻二を神代の上と下,巻三を神武紀,以下各巻を1代または数代の天皇ごとにまとめ,巻二十八と巻二十九を天武紀の上(壬申紀とも)と下,巻三十を持統紀とする。…
※「記紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」