翁の文(読み)おきなのふみ

改訂新版 世界大百科事典 「翁の文」の意味・わかりやすい解説

翁の文 (おきなのふみ)

江戸中期に神,儒,仏の三教を批判した書。富永仲基著。1巻。1746年(延享3)大坂刊。ある翁の説に託し,三教を学ぶ者の時代不適合を指摘し,現実に機能する〈誠の道〉を提唱。また思想は立論者が始祖の名にかこつけ,前説をしのぐかたちで発達し,民族性として印度は神秘的,中国は修辞的,日本は閉鎖的なくせがあると説いた。その思想発達史論は研究者に方法論的示唆を与え,各種文化類型の比較も独特である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 水田

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む