現実(読み)げんじつ

精選版 日本国語大辞典 「現実」の意味・読み・例文・類語

げん‐じつ【現実】

〘名〙 (actuality, reality の訳語)
① (空想理想などに対して) 事実として目の前にあらわれているものごとや状態。また、現在、実際に存在していること。〔布令字弁(1868‐72)〕
※波の音(1907)〈国木田独歩〉一「自分は空想の浜から現実(ゲンジツ)の浜に出た」
② (━する) 実現すること。
野分(1907)〈夏目漱石〉五「光明より流れ出づる趣味を現実(ゲンジツ)せん事を要す」

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デジタル大辞泉 「現実」の意味・読み・例文・類語

げん‐じつ【現実】

いま目の前に事実として現れている事柄や状態。「夢と現実」「現実を直視する」「現実に起きてしまった事故」⇔理想
[類語]実際実地実情実態実相現状事実実在まことうつつ本当事情実況得体現実的実際的真実真相現に臨場感リアル有りのまま有りよう史実真正実の正真正銘紛れもない他ならない本にまことに実に真に全くまさにまさしくひとえにせつげにほとほとすっかりつくづく全く以て何とも実以て真個正真しょうしんそのものしん以てかみ掛けてほんまいかにも

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普及版 字通 「現実」の読み・字形・画数・意味

【現実】げんじつ

現前の事実。

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