最新 地学事典 「翼竜類」の解説
よくりゅうるい
翼竜類
学◆Pterosauria 英◆pterosaurs
飛行に適応した爬虫類の一目。プテロサウルス類とも。三畳紀の末に出現し,ジュラ紀末に絶滅した嘴(し)口竜亜目(Rhamphorhynchoidea)と,ジュラ紀後期にこれから分かれ,白亜紀末に絶滅した翼指竜亜目(Pterodactyloidea)に区分。ジュラ紀のランフォリンクス(Rhamphorhynchus)は前者の代表例で,眼窩(か)の後ろに側頭窓が二つある。口は吻(ふん)状に突出し,多数の細長い歯がある。尾は長く先端に舵(かじ)のような垂直な膜をつけている。白亜紀のプテラノドン(Pteranodon)は後者の代表例。最大の翼竜は米国テキサス州のケツァルコアトルス(Quetzalcoatlus)で,翼開張11~12mに達する。翼竜類の翼は第4指で支えられた皮膜である。カザフスタン,カラタウ山脈産のソルデス(Sordes)は体毛に覆われていたことが確認されている。白亜紀のプテラノドンやズンガリプテルス(Dsungaripterus)などでは頭の後方や上前方に「とさか」状の突出がみられる。飛行のための空気力学的な適応や,性徴であるとの意見がある。日本では白亜紀後期のものが北海道三笠市と熊本県上益城郡御船町から産出している。Pterosauriaは「翼のある爬虫類」の意。参考文献:P.Wellenhofer(1993) 『翼竜』,動物大百科別巻2,平凡社
執筆者:岡崎 美彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

