プテラノドン(その他表記)Pteranodon

デジタル大辞泉 「プテラノドン」の意味・読み・例文・類語

プテラノドン(〈ラテン〉Pteranodon)

中生代白亜紀後期に栄えた翼竜。翼を広げると6~8メートルにもなる。頭骨は細長く、あごくちばし状に突出し、後部も著しく伸び、歯も尾もない。翼は前肢の第4指によって支えられた皮膜テラノドン

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精選版 日本国語大辞典 「プテラノドン」の意味・読み・例文・類語

プテラノドン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] Pteranodon ) 翼龍一種。中生代白亜紀後期に栄え、翼を広げると八メートルもあり、頭骨は細長く後ろに伸び、くちばしは長く、歯がない。

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改訂新版 世界大百科事典 「プテラノドン」の意味・わかりやすい解説

プテラノドン
Pteranodon

中生代ジュラ紀の初めから白亜紀の終りにかけて栄えた飛行性の爬虫類で,翼竜目の1属。進歩した翼竜類の翼指竜亜目Pterodactyloideaに属し,白亜紀の後半に出現した,最後の翼竜ともいえる。アメリカのカンザス州化石は有名で,翼幅7m以上で,超大型翼竜に属する。胴体はその割に小さい。歯はなく,顎骨はくちばし状に長く,頭骨の後部も同様に後方へ伸びている。頭骨全長脊椎骨の全長より長い。前肢は第4指が発達し,強大な翼をつくっている。第1~3指は小さく鉤(かぎ)状指となる。翼を支えるため肩甲骨と胸骨は大きい。後肢は小さい。第5指は退化し,第1~4指はほぼ同じ大きさで,休むときに翼手類のように体を岩などにつるすはたらきをしたと考えられる。物理的に強大な翼を動かす力はなく,飛び方は滑空が主で,水面下の魚類などをすくいあげるようにして捕獲したものと考えられている。
翼竜
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百科事典マイペディア 「プテラノドン」の意味・わかりやすい解説

プテラノドン

白亜紀後期の翼竜。代表的な翼指竜。開張は8mで,かつては最大の飛翔生物とされたが,その後,開張12mに及ぶケツァルコアトルスが発見された。大きな頭と小さな体をもち,翼は鳥やコウモリと違い,前肢の第4指によって支持された皮膜であった。歯はなく,長いくちばしをもち,おそらく現生アホウドリのように外洋上を滑空しながら海面近くの魚を捕らえたと考えられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プテラノドン」の意味・わかりやすい解説

プテラノドン
Pteranodon

爬虫類翼竜目の飛翔動物。化石はアメリカ合衆国カンザス州の上部白亜系産。裸皮で,鱗も羽もない。頭蓋後部の長い鶏冠が特徴的なプテラノドン・インゲンスは翼長 7m,頭蓋後部の高くそびえる鶏冠が特徴的なプテラノドン・ステルンベルギは翼長 9mに及ぶ。ともに海岸の崖で営巣し,魚を捕食していたと考えられる。翼の骨は中空で軽く,プテラノドン・インゲンスで体重 17kgと推測されている。(→翼竜類

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プテラノドン」の意味・わかりやすい解説

プテラノドン
ぷてらのどん

翼竜

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