中生代ジュラ紀の初めから白亜紀の終りにかけて栄えた飛行性の爬虫類で,翼竜目の1属。進歩した翼竜類の翼指竜亜目Pterodactyloideaに属し,白亜紀の後半に出現した,最後の翼竜ともいえる。アメリカのカンザス州の化石は有名で,翼幅7m以上で,超大型翼竜に属する。胴体はその割に小さい。歯はなく,顎骨はくちばし状に長く,頭骨の後部も同様に後方へ伸びている。頭骨全長は脊椎骨の全長より長い。前肢は第4指が発達し,強大な翼をつくっている。第1~3指は小さく鉤(かぎ)状指となる。翼を支えるため肩甲骨と胸骨は大きい。後肢は小さい。第5指は退化し,第1~4指はほぼ同じ大きさで,休むときに翼手類のように体を岩などにつるすはたらきをしたと考えられる。物理的に強大な翼を動かす力はなく,飛び方は滑空が主で,水面下の魚類などをすくいあげるようにして捕獲したものと考えられている。
→翼竜
執筆者:長谷川 善和
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新