耳・而已(読み)まくのみ

精選版 日本国語大辞典 「耳・而已」の意味・読み・例文・類語

まく‐のみ【耳・而已】

連語〙 (助動詞「む」のク語法「まく」に助詞「のみ」の付いたもの) 文末で、…しようと思うのだ、…と思うばかりだ、のように強く断定する意を表わす。漢文で「耳」などの訓に固定し、中世には、「…せむ、まくのみ」のように機械的に文末に添えて訓読することも行なわれた。
万葉(8C後)一一・二七八九「玉の緒の絶えたる恋の乱れなば死な巻耳(まくのみ)そ又もあはずして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android