聞き負ふ(読み)キキオウ

デジタル大辞泉 「聞き負ふ」の意味・読み・例文・類語

きき‐お・う〔‐おふ〕【聞き負ふ】

[動ハ四]自分身の上のこととして聞く。
「若からぬ人は―・ひけりとや」〈伊勢・一一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聞き負ふ」の意味・読み・例文・類語

きき‐お・う‥おふ【聞負】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 聞いて自分の事と思う。自分の身の上のこととして聞く。
    1. [初出の実例]「『おきなさび人な咎めそかり衣けふばかりとぞたづも鳴くなる』〈略〉おのがよはひを思ひけれど、若からぬ人はききおひけりとや」(出典:伊勢物語(10C前)一一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android