背圧タービン(読み)ハイアツタービン(その他表記)back pressure turbine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「背圧タービン」の意味・わかりやすい解説

背圧タービン
はいあつタービン
back pressure turbine

動力とともに作業用低圧蒸気を必要とする場合に蒸気を大気圧以上の圧力で排出する蒸気タービン。動力用と作業用の蒸気を別々に発生させる場合に比べて燃料節約ができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の背圧タービンの言及

【火力発電】より

…上述のサイクルに用いられるタービンを復水タービンという。このほかに自家用発電などで蒸気を凝縮させないで膨張を中途でとどめ,タービンから出た排気を工業プロセスの加熱源などに使用するものがあり,このようなタービンを背圧タービンという。ランキンサイクルではタービンに入る蒸気温度,圧力が高いほど熱効率は高い。…

【蒸気原動所】より

…工場で必要な電力量と作業用蒸気量の比率の変動に対する順応性を高めるため,図4-bのような系統とすることもある。aの形式を背圧タービン,bを抽気タービンという。このような熱併給蒸気原動所では,発電専用の場合に比べて安価に電力を得ることができる。…

※「背圧タービン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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