胸に当たる(読み)ムネニアタル

デジタル大辞泉 「胸に当たる」の意味・読み・例文・類語

むねた・る

思い当たる。心に強く感じる。
夜中魑魅魍魎ちみもうりょうおそわれたのも、思い出して、私は犇々ひしひしと―・った」〈鏡花高野聖

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胸に当たる」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 に 当(あ)たる

  1. 心に思いあたる。心に強く感じる。
    1. [初出の実例]「かほどの理(ことわり)、誰かは思ひよらざらんなれども、折からの、思ひかけぬ心地して、胸にあたりけるにや」(出典徒然草(1331頃)四一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android