日本大百科全書(ニッポニカ) 「脂下がる」の意味・わかりやすい解説 脂下がるやにさがる くわえたきせるの雁首(がんくび)を上にあげてたばこを吸うこと。こうしてたばこを吸うと、雁首にたまったたばこの脂が、羅宇(らお)を通って吸い口に下がってくるところからこのようにいう。雁首を目の前に持ち上げ、片肘(ひじ)を張ってきせるをくわえる動作が、いかにももったいぶって気どった構えであることより、得意然とした高慢な態度、あるいは、さもわけありげな態度をとることをいったが、現在では、いい気分になってにやにやすることを形容していう。[棚橋正博] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例