ラウ【羅宇】
〘名〙 (地名
ラオスから)⸨ラオ⸩
キセルの火皿と
吸い口をつなぐ竹の管。また、それに使う竹。ラオス産の斑紋のある竹を用いたところからいう。
※多識編(1631)三「無節竹 今俗云良宇」
※坑夫(1908)〈夏目漱石〉「羅宇(ラオ)の中に籠った煙が、一度に雁首から出た」
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デジタル大辞泉
「羅宇」の意味・読み・例文・類語
ラウ
《地名ラオス(Laos)から。「羅宇」と当てて書く》キセルの火皿と吸い口とをつなぐ竹の管。ラオス産の竹を使ったことからいう。ラオ。
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世界大百科事典内の羅宇の言及
【きせる(煙管)】より
…日本では〈喜世留〉もしくは〈希施婁〉という漢字をあてていたが,現在は一般に〈煙管〉の字があてられる。通常,タバコをつめる口(火皿)のついた雁首(がんくび)すなわち火皿の湾曲している部分と,羅宇(らう)すなわち雁首と吸口との中間の管と,吸口との3部分から成る。こうした構成をしめすドライ・スモーキング(乾式喫煙)のための簡便な喫煙具である〈きせる〉の主要分布は日本,中国,朝鮮にわたっている。…
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