脳橋症候群(読み)のうきょうしょうこうぐん(その他表記)pontine syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脳橋症候群」の意味・わかりやすい解説

脳橋症候群
のうきょうしょうこうぐん
pontine syndrome

橋 (→橋腫瘍 ) の部分の障害によって起るもので,被蓋部 (背側部) の障害と底部 (腹側部) の障害とで症状が異なる。 (1) 橋被蓋部の障害 随意的水平共同視麻痺,周期性交代性偏視,周期性交代性眼振,眼球沈下,交代性半側知覚鈍麻または交差性知覚麻痺などが起る。 (2) 橋底部の障害 顔面神経交代性片麻痺,半側小脳症候群,中等度以上の構音障害,一側上肢の運動低下,同側顔面の不全片麻痺と運動失調,マゲンディー=ハートウィック症候群 (両眼の垂直方向の複視と開眼状態を伴うもの) などが起る。

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