橋腫瘍(読み)きょうしゅよう(その他表記)pontine tumor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「橋腫瘍」の意味・わかりやすい解説

橋腫瘍
きょうしゅよう
pontine tumor

脳幹部腫瘍ともいう。橋部に生じる脳腫瘍をいい,主として小児に発生する。橋部にある脳神経核や,橋部を通過する種々の神経路が侵されるので,顔面表情筋麻痺し,眼球運動障害,咀しゃく困難,四肢麻痺が起り,ついには呼吸筋麻痺など,広範な麻痺へと徐々に進行する。最近はコンピュータ断層撮影出現によって,比較的早期に確定診断ができるようになったが,多くは摘出手術が不可能な部位なので,ときに放射線療法を行うが,無効のことが多い。

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