橋腫瘍(読み)きょうしゅよう(その他表記)pontine tumor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「橋腫瘍」の意味・わかりやすい解説

橋腫瘍
きょうしゅよう
pontine tumor

脳幹部腫瘍ともいう。橋部に生じる脳腫瘍をいい,主として小児に発生する。橋部にある脳神経核や,橋部を通過する種々の神経路が侵されるので,顔面表情筋麻痺し,眼球運動障害,咀しゃく困難,四肢麻痺が起り,ついには呼吸筋麻痺など,広範な麻痺へと徐々に進行する。最近はコンピュータ断層撮影出現によって,比較的早期に確定診断ができるようになったが,多くは摘出手術が不可能な部位なので,ときに放射線療法を行うが,無効のことが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android