腰句(読み)ようく

精選版 日本国語大辞典 「腰句」の意味・読み・例文・類語

よう‐く エウ‥【腰句】

〘名〙 和歌漢詩で、第三番目の句をいう。時には四句目をさすこともある。こしの句。
万葉(8C後)一六・三八二二「橘の寺の長屋にわが率宿(ゐね)し童女放髪(うなゐはなり)は髪あげつらむか 右歌椎野連長年説曰〈略〉然則腰句已云放髪丱者 尾句不重云著冠之辞哉」

こし‐の‐く【腰句】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の腰句の言及

【短歌】より

… また,自作の短歌を謙遜して〈腰折れ〉という場合もある。5・7・5・7・7の第3句目の〈5〉を腰句と呼ぶが,中心となるこの句の出来の可否が作品的価値を左右するところから,腰句が折れた短歌,下手な短歌という意味になるのである。ついでに,各句の呼び方も記しておこう。…

※「腰句」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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