腰替り(読み)こしがわり

精選版 日本国語大辞典 「腰替り」の意味・読み・例文・類語

こし‐がわり‥がはり【腰替・腰変】

  1. 〘 名詞 〙 小袖などの肩と裾を深く染めて、腰のあたりを白く染め残すか、あるいは他の部分と色を異にしたもの。こしあき。こしあけ。
    1. 腰替〈山形上杉神社蔵〉
      腰替〈山形上杉神社蔵〉
    2. [初出の実例]「やさしやすそに、春ののの、きぎすのとこのくさがくれ、もよぎのたもとこしがはり」(出典:浄瑠璃・暦(1685)三)

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世界大百科事典(旧版)内の腰替りの言及

【熨斗目】より

…本来は経(たて)に生糸,緯(よこ)に半練糸を用いて,縞あるいは段文様を織りだした平地あるいは縬(しじら)地の絹織物をさすが,これらの織物で仕立てた小袖も〈熨斗目小袖〉,略して〈熨斗目〉と称する。熨斗目小袖には〈無地熨斗目〉と,〈腰替り〉といって,腰の部分だけに格子や段,縞,絣などの文様を織りだしたものとがある。熨斗目小袖は室町時代のころから,大紋や素襖(すおう)の下に着用されるようになり,江戸時代には武家の男子の礼装である大紋,素襖,裃(かみしも)の下に必ず着用されるようになった。…

※「腰替り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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