自然成長率(読み)しぜんせいちょうりつ(英語表記)natural rate of growth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自然成長率」の意味・わかりやすい解説

自然成長率
しぜんせいちょうりつ
natural rate of growth

労働生産性増加率労働人口の増加率を加えたもの。 R.F.ハロッドにより導入された。労働生産性の増加率は,ときには技術進歩率とも呼ばれる。実質国民所得を雇用労働量で割った比率として経済全体の労働生産性を考えるならば,労働の完全雇用が実現しているためには現実の実質国民所得の成長率は自然成長率に等しくなければならない。自然成長率は資本設備の完全利用のもとで成立する実質国民所得の成長率,すなわち保証成長率とは区別されなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android