精選版 日本国語大辞典 「苦杯を喫す」の意味・読み・例文・類語
くはい【苦杯】 を=喫(きっ)す[=嘗(な)める]
- にがい経験をする。
- [初出の実例]「今突如として湧き上ったこの胸を刺す諷刺の前で必ず苦杯を舐めてゐるにちがひない」(出典:厨房日記(1937)〈横光利一〉)
- 「日清戦争以前の日本に後退せしむる苦杯を喫せしむるに至った」(出典:草莽の文(1945)〈親泊朝省〉)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...