草南条(読み)くさのなんじよう

日本歴史地名大系 「草南条」の解説

草南条
くさのなんじよう

丹波国にあった古代の地名。「和名抄」に記す多紀たき草上くさのかみ郷の南側にあたると考えられる。承徳二年(一〇九八)一〇月一五日の波々伯部村立券文案(八坂神社文書)に「草南条波々伯部村」とあり、波々伯部ほほかべ神社付近が含まれ、同村中の「乃々垣里」は野々垣ののがきにあたる。永治元年(一一四一)八月二五日の鳥羽院庁下文(九条家文書)によれば、歓喜光かんきこう(現京都市左京区)領多紀庄が宗我部そがべ・草南条両郷内にあるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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