旧篠山町地区(読み)きゆうささやまちようちく

日本歴史地名大系 「旧篠山町地区」の解説

旧篠山町地区
きゆうささやまちようちく

旧篠山町は、西部は旧丹南たんなん町、北部は旧西紀にしき町で、東部は京都府船井ふない瑞穂みずほ町・丹波町・園部そのべ町、南部は大阪府豊能とよの能勢のせ町・川辺かわべ猪名川いながわ町・三田市と接する。北部に西にしヶ嶽(七二七メートル)(七九三・四メートル)小金こがねヶ嶽(七二五メートル)雨石あまいし(六〇七メートル)ひつヶ嶽(五八二メートル)、東部に三国みくに(五〇八メートル)、南部に大野おおや(七五三・五メートル)弥十郎やじゆうろうヶ岳(七一五メートル)などがあり、これらを水源とする籾井もみい川・大芋おくも川・曾地そうじ川・はた川・黒岡くろおか川・藤岡ふじおか川などが西流する篠山川に合流、西部の同流域に平野部(篠山盆地)を形成する。町域をほぼ東西に国道三七二号が通り、東部でほぼ直交して同一七三号が通る。

旧石器時代の遺跡では木葉形尖頭器・削器・石核などが出土した藤岡山ふじおかやま遺跡が著名で、沢田さわだ遺跡や和田わだ地区では柳葉形尖頭器、矢代やしろ地区では有舌尖頭器が採集されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報