太政官牒(読み)ダイジョウカンチョウ

大辞林 第三版の解説

だいじょうかんちょう【太政官牒】

律令制で、太政官から管轄外の社寺などに出す公文書。官牒。

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精選版 日本国語大辞典の解説

だいじょうかん‐ちょう ダイジャウクヮンテフ【太政官牒】

〘名〙 公式様古文書の一つ。太政官から、僧綱・寺社などの直接の管轄機関でない所へ出す文書。太政官から命令系統外へ出す文書。太政官印(外印)が捺印される。官
※東南院文書‐延暦一二年(793)六月一日・太政官牒「太政官牒 僧綱并東大寺三綱」

だじょうかん‐ちょう ダジャウクヮンテフ【太政官牒】

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世界大百科事典内の太政官牒の言及

【太政官】より

…これらが後世公卿(くぎよう)といわれるものであって,その定員は10世紀ころまでほぼ守られていた。この組織は,天皇の諮問にこたえ,国政や法を審議し,また,天皇の命令(勅)や審議決定事項を後述の弁官局に伝えて,行政執行命令書としての太政官符(諸官庁に下す命令書),太政官牒(寺院などに下す命令書),弁官下文(官宣旨(かんせんじ)ともいい,太政官符,太政官牒の様式と発布手続を簡略にしたもの)を作成させ,執行させる。これは,律令制以前に存在した畿内出身の有力豪族の長による国政合議の体制を継承したものであって,8世紀前半には旧豪族の拠点として天皇の権力を掣肘(せいちゆう)する機能を保持していたが,8世紀半ば以降そうした機能は失われ,しだいに天皇に従属するものとなった。…

※「太政官牒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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