菽麦を弁ぜず(読み)シュクバクヲベンゼズ

デジタル大辞泉 「菽麦を弁ぜず」の意味・読み・例文・類語

菽麦しゅくばくべんぜず

《「春秋左伝」成公一八年から》豆と麦との区別もできない。まことに愚かで、物事の区別もつかないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例

精選版 日本国語大辞典 「菽麦を弁ぜず」の意味・読み・例文・類語

しゅくばく【菽麦】 を=弁(べん)ぜず[=弁(わきま)えず]

  1. ( 「春秋左伝‐成公一八年」の「周子有兄而無慧、不菽麦」による ) 豆と麦の区別ができない。転じて、愚かでものの区別がつかない。
    1. [初出の実例]「或亦菽麦不辨。魚魯不分」(出典:不二遺稿(1424頃)上・送南窓蔵主還郷)
    2. 「菽麦(シュクバク)をわきまへぬとはおろかなる事歟」(出典:俳諧・類船集(1676)末)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android