萎掛(読み)なやしかける

精選版 日本国語大辞典 「萎掛」の意味・読み・例文・類語

なやし‐か・ける【萎掛】

〘他カ下一〙
① おどして相手をちぢみあがらせる。
浄瑠璃・藍染川(1684)五「いづくへも出てゆけ、うろたへなば打ち殺すぞとなやしかけて」
② 痛めつける。
※浄瑠璃・蒲冠者藤戸合戦(1730)三「某持病に疝気有り、さし心へて打給へと、言へど容赦もなやしかけ、勢込んでひうひゃうど」
③ 弱ったように言いかける。困惑したように言いかける。
浮世草子・宇津山小蝶物語(1706)三「いぢりにいぢりて真事しやかになやしかけて、せきを打ってつめかくれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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