岩石学辞典 「葉状キャスト」の解説 葉状キャスト 平らなソール・マークで,キャベツが葉を広げたようなと形容される形をもつ.小円鋸歯(creculation)状の前縁部とそれからの微細な条線をもっている円く伸びた形である.葉は広がる方向に水が流れたとされる.この語はハアフによってキャストとして用いられたが,堆積の後に軟らかい泥の基盤に砂が流れてできたものであり,堆積後の形態であるために,castやmarkとすることはstructureとするよりも適当ではないという意見がある[Haaf : 1959, Dzulynski & Walton : 1965, 木村ほか : 1973].frondescentとは葉の発生状況または群葉の意味.キャベツの葉状マーク(cabbage-leaf marking, deltoidal cast)[Kuenen : 1957],三角葉状痕(deltodial cast)[Birkenmajier : 1958]は同義. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報