ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソール」の意味・わかりやすい解説
ソール
Sorre, Maximillien
[没]1962
フランスの地理学者。最初植物学の教育を受け,中学校で生物学を教えた。野外観測をしていくなかで人文地理学に関心を向け,ビダール・ド・ラ・ブラーシュの門下生になった。ピレネー山脈や地中海地域の研究を主にしていたが,1940年ソルボンヌの教授となり,ドイツ軍占領下および戦後の最も困難な時期のフランス地理学派の指導者であった。フランス学派の生活様式概念に生物学的および技術論的基礎づけを与えるとともに,隣接諸科学,特に社会学と地理学との交流を主張した。晩年の主著としては『人文地理学の基礎』 Les Fondements de la géographie humaine (3巻,1948~53) ,『大地の上の人間』L'Homme sur la terre (61) がある。
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