薩摩漬け(読み)さつまづけ

日本の郷土料理がわかる辞典 「薩摩漬け」の解説

さつまづけ【薩摩漬け】


鹿児島特産の漬物で、桜島大根輪切りにして、塩で半年ほど下漬けしたあと、酒かすに漬け込んだもの。漬け床何度も替えながら1年ほどかけてべっ甲色に仕上げる。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の薩摩漬けの言及

【漬物】より

…水産物ではサッパを調味酢で漬けたものが,岡山名産の〈ままかり〉である。(7)九州 佐賀県の松浦(まつら)漬とがん漬,鹿児島県の薩摩漬と山川漬がよく知られている。松浦漬はかぶら骨と呼ぶクジラの軟骨のかす漬,がん漬は有明海産の小ガニを甲のままつきつぶし,塩,トウガラシを加えて貯蔵したもの,薩摩漬は桜島ダイコンを輪切りにしてかす漬にしたもの,山川漬は薩摩半島南端山川町周辺の火山灰台地に産するダイコンを長期間干し,海水で洗って臼でつき砕き,塩もみをして大きなつぼに半年間も密封貯蔵してつくる。…

※「薩摩漬け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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