精選版 日本国語大辞典 「薫陸香」の意味・読み・例文・類語
くんろっ‐こうクンロクカウ【薫陸香】
- 〘 名詞 〙 =くんろく(薫陸)
- [初出の実例]「沈水香十両 浅香三百八十五両 薫陸香
六両 青木香
八両」(出典:法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))
- [初出の実例]「沈水香十両 浅香三百八十五両 薫陸香
…インドでは,これとよく似た偽乳香(クンズル)と偽没薬(ググルすなわちブデリアム)を出し,インドの代表的な樹脂系香料であるが,これにアラビアの真正の乳香,没薬をそれぞれ適当量混じ,偽和加工した芳香樹脂として盛んに使用していた。そしてインドで加工された種々の樹脂系香料が,西方と東アジアとくに中国へ送られ,5~6世紀の中国人はこれを薫陸香と称し,インドとペルシアから伝来する樹脂系香料としている。ところが8世紀の唐代から真正のアラビア乳香が南海から中国へ輸入され,ことに13~14世紀の宋代から元代にかけて乳香の大輸入となった。…
…オリバナムolibanumともいい,中国では薫陸香(くんろくこう)という。カンラン科ボスウェリアBoswellia属の木,特にニュウコウジュB.carteiiから採れる芳香ゴム樹脂。…
※「薫陸香」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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