薫陸(読み)クンロク

デジタル大辞泉 「薫陸」の意味・読み・例文・類語

くん‐ろく【薫陸】

インドイランなどに産する樹脂が固まって石のようになったもの。香料薬剤とする。薫陸石。くんりく。
松や杉の樹脂地中に埋もれて化石となったもの。琥珀こはくに似ており、香料とする。岩手県久慈市から産出。和の薫陸。

くん‐りく【薫陸】

くんろく(薫陸)

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精選版 日本国語大辞典 「薫陸」の意味・読み・例文・類語

くん‐ろく【薫陸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ろく」は「陸」の呉音 )
  2. インド、イランなどに産する樹のやに一種盛夏に、砂上に流れ出て、固まって石のようになったもの。香料、薬用となる。乳頭状のものは、乳香という。くろく。なんばんまつやに。薫陸香(くんろっこう)
    1. [初出の実例]「三月潔斎〈九月准此〉煎香小一両薫陸小四両」(出典:延喜式(927)一三)
  3. 松、杉の樹脂が、地中に埋もれ固まってできた化石。琥珀(こはく)に似るが、琥珀酸を含まない。粉末にして薫香とする。岩手県久慈市に産する。わのくんろく。

くん‐りく【薫陸】

  1. 〘 名詞 〙くんろく(薫陸)

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