…第2次大戦後も人気は根強く,〈早川真平とオルケスタ・ティピカ・東京〉などのすぐれたオルケスタが生まれた。また歌手藤沢嵐子はアルゼンチンでも高い評価を受けた。 日本でコンティネンタル・タンゴと呼ばれているものは,1910‐20年代,パリを中心にアルゼンチン・タンゴがヨーロッパへ紹介されてのち,同地の音楽家たちがそのリズムと形式をまねて作り出したタンゴで,リズム自体には気迫や微妙な味わいが欠けるものの,甘美で感傷的な旋律の親しみやすさにより,ダンス音楽,サロン音楽として世界各地に流行した。…
※「藤沢嵐子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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