精選版 日本国語大辞典「女王」の解説
じょ‐おう ヂョワウ【女王】
〘名〙 (「じょうおう」とも発音される)
① 女性の君主。また、その領域での中心の女性をいう。
※明治月刊(1868)〈大阪府編〉三「扨女王エリサベットは此時サン・セバスチャンにありしが」
※漂泊(1907)〈石川啄木〉二「若い女は年をとって、妻になり、母になる。所謂家庭の女王になるんだらう」
③ 旧制度で、天皇から五世以下の皇族女子。
④ トランプカードのクイーンの札。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「骨牌(トランプ)の相手に成った。洋燈の光は女王だの兵卒だのの像を〈略〉映して見せた」
にょ‐おう ‥ワウ【女王】
〘名〙
① 令制で、二世以下四世以上の皇族女子の称。一世は親王・内親王で、五世以下は皇親の列に入らない。ひめおおきみ。じょおう。〔令義解(718)〕
② =じょおう(女王)①
※寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉一〇号「亜西里亜国の女王(ニョワウ)に志美連美寸と言ふ者あり」
じょう‐おう ヂョウワウ【女王】
〘名〙 ⇒じょおう(女王)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報