行散(読み)ゆきあかる

精選版 日本国語大辞典 「行散」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐あか・る【行散】

〘自ラ下二〙 離れ離れになる。あちこちへばらばらに散って行く。いきあかる。
躬恒集(924頃)「あらたまのとしふりつもるやまざとにゆきあかれぬはわがみなりけり」

ゆき‐ち・る【行散】

〘自ラ四〙 行ってちりぢりになる。ちりぢりに別れる。離散する。いきちる。
源氏(1001‐14頃)須磨「年月経ば、かかる人々も、えしもありはてでや、ゆきちらむ」

いき‐ち・る【行散】

〘自ラ四〙 ちりぢりに別れ去る。散り別れる。離散する。ゆきちる。
※源氏(1001‐14頃)蓬生「さてありぬべき人々は、〈略〉皆つぎつぎにしたがひていきちりぬ」

いき‐あか・る【行散】

〘自ラ下二〙 離れ離れになる。あちらこちらへばらばらに散って行く。
蜻蛉(974頃)上「その日すぎぬればみなおのがじし、いきあかれぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報