…その制度と教育内容は一国の国防政策と世相を反映しており,単に軍隊内にとどまらず広く社会に影響を与えている。正規将校要員の養成機関としては,陸海空軍に各士官学校を,初級・中級将校の用兵および術科教育機関として陸海空軍の各職種別に各種の術科学校を,上級将校に高度の戦略・戦術を習得させるため陸海空軍に各大学校を置き,さらに国防政策の研修機関として三軍統合の国防大学校などを設置している国が多い。
[日本の将校教育制度]
旧日本陸軍は1868年(明治1)陸軍の幹部養成のため兵学校を京都に設置して以降,陸軍幼年学校,陸軍士官学校,陸軍経理学校,航空士官学校,陸軍大学校などを設置した。…
※「術科学校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」