最新 地学事典 「衝撃波高圧装置」の解説
しょうげきはこうあつそうち
衝撃波高圧装置
shock-wave high-pressure apparatus
高速飛翔体の衝突を利用して平面波的な衝撃波を発生させ,それを試料に入射させて高い圧力を生じさせる装置。高圧状態にある時間はきわめて短時間(10−7~10−6秒)であるが,地球の中心部の圧力(~400GPa=400万気圧)を超えるような高い圧力が得られる。ダイヤモンドアンビルが登場する前は,地球の核付近の圧力を実現できる唯一の方法であった。このような高圧では,圧力を測定すること自体が困難になるが,衝撃波実験では,衝撃波速度U,粒子速度u,初めの密度ρ0がわかると,密度ρと圧力Pはρ=ρ0U/(U−u),P=ρ0uUによって求められる。こうして得られるρ-P曲線をユゴニオ(Hugoniot)曲線という。地球の核について地震波速度と密度の観測データとを比較することにより,核がどのような組成をもっているかを推定することができる。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

