衿士(読み)きんし

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世界大百科事典(旧版)内の衿士の言及

【郷紳】より

…明初以来,各府・州・県の学校制度が完備され,ここへの入学が官僚選抜のための科挙試験の基礎資格として必須になったが,これらの学校の学生は,中央の国立学校である国士監学生の資格保持者とともに生員と総称され,彼らを底辺として,儒教的教養を保持した知識人,いわゆる読書人の厚い層が地域社会に形成されていた。これら読書人の中で,郷紳は,清代中期までは,衿士(きんし)あるいは士人(しじん)という雅称で呼ばれる生員とははっきり区別され,地方官の側から地方の世論の形成者,行政の実質的支持者として重視されてきた。省の科挙試験の合格者で任官資格をもつ挙人(きよじん)は両者の中間の位置にあったが,どちらかといえば郷紳に近い。…

※「衿士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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