(読み)キン

デジタル大辞泉 「衿」の意味・読み・例文・類語

きん【衿】[漢字項目]

人名用漢字] [音]キン(漢) [訓]えり
衣服のえり。「開衿・青衿
[補説]「」と通用する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「衿」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

(異体字)
13画

[字音] キン
[字訓] えり・つけひも

[説文解字]

[字形] 形声
声符は今(きん)。〔説文〕八上を正字とし、金(きん)声。「衽(かうじん)なり」とあり、えり、おくみのところをいう。〔礼記、内則〕に「纓(えい)を衿(むす)ぶ」とあり、襟もとで結んだ。衿・・襟は同字異文。今声の字はもと衾を意味し、今には上から蓋う意があり、金・禁には閉じる意がある。

[訓義]
1. えり、えりもと。
2. つけひも、おび、こおび。
3. むすぶ、とじる、おびる。

[古辞書の訓]
名義抄〕衿・ ヒキオビ・コロモノクビ・ツツム 〔字鏡集〕衿 コロモノクビ・ツヅル・ツツム・ユイソヒ・ヒトヘキヌ語彙は襟字条参照。

[熟語]
衿纓衿曲衿契衿喉衿甲衿棍・衿士衿情衿帯衿佩・衿衿服衿抱衿要・衿衿霊衿老
[下接語]
開衿・喉衿・心衿・紳衿・翠衿・青衿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

百科事典マイペディア 「衿」の意味・わかりやすい解説

衿【えり】

襟とも書く。衣服の首の部分。日本の衣服では衵(あこめ),袿(うちき)や現在の着物に見られる斜めに打ち合わせるたれ衿(垂領(たりくび))と,袍(ほう)や狩衣(かりぎぬ)に見られるつまった丸形のあげ衿(盤領(あげくび))とがある。現在の着物の衿は布を二つに折ってつけた約5cm幅の狭衿,約10cm幅で別裏をつけた広衿,その中間の下方でやや広がった撥(ばち)衿がある。衿の首回りの部分には補強のため共布で掛衿(共衿)をかける。このほか衣服の種類により,へちま衿,道行衿,被布衿などがある。→カラー
→関連項目着物水干

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