褄取る(読み)ツマドル

デジタル大辞泉 「褄取る」の意味・読み・例文・類語

つま‐ど・る【×褄取る】

[動ラ五(四)]
着物の褄を手でつまんで持ち上げる。「着流しの裾を―・って歩く」
よろいの袖や草摺くさずりの端を威糸おどしいととは別の色の糸または革でおどす。
「洗ひ皮の鎧の―・りたるに」〈太平記・三二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「褄取る」の意味・読み・例文・類語

つま‐ど・る【褄取】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. (よろい)の袖または草摺(くさずり)の端を三角形に、地の色とは別の色の糸や革で威(おど)す。褄を取る。
    1. [初出の実例]「洗ひ皮の鎧の妻取たるに龍頭(たつがしら)の甲(かぶと)の緒を縮五尺計なる太刀二振帯(はい)て」(出典:太平記(14C後)三二)
  3. 裾の長い着物の褄を取って裾をからげたり、持ち上げたりする。褄を取る。〔和英語林集成初版)(1867)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android