複合糸(読み)ふくごうし(英語表記)conjugate yarn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

複合糸
ふくごうし
conjugate yarn

コンジュゲート糸ともいう。熱収縮率の異なる2種類の成分を張合せたような構造をもつ合繊糸。合成繊維紡糸するとき,異なる成分の紡糸液を1つの紡糸孔へ送出し,2層構造をもたせたもの。熱処理を行うと,2成分間の収縮性の差により巻縮性が生じ,バルキー (かさ高) 性と伸縮性をもつようになる。工業的に製造されたのは,デュポン社のアクリル繊維オーロン-21 (1959) が最初である。日本では東洋レーヨンのナイロン複合糸タピロン (65) が初めで,各社から多くの製品が市販されている。保温性,伸縮性に富むなどの特徴をもっている。

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