西皮(読み)せいひ

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世界大百科事典(旧版)内の西皮の言及

【京劇】より

…〈北京の劇〉の意で,〈けいげき〉ともよぶ。もとこれを〈皮黄戯(ひこうぎ)〉というのは,〈二黄(にこう)〉と〈西皮(せいひ)〉という本来異なった地方の二つの曲調が合体して,基礎をつくったからである。二黄は湖北・安徽に育った南方系音楽の特色をひく曲調で,1790年(乾隆55)安徽の女形役者,高朗亭の率いる一座によって北京にもたらされた。…

【中国演劇】より

…まず1779年(乾隆44)四川出身の女形魏長生が〈秦腔〉を北京にもたらし,続いて安徽省の女形高朗亭が〈二黄調〉をもって入京。また秦腔が湖北に伝わって南方化した〈西皮〉とよばれる腔調は,のちに二黄とともに同じ劇団で併用されるようになり,〈皮黄戯〉すなわち〈京劇〉の基礎がここに確立した。それはだれにもわかりやすい歌詞で魅力にとんだ旋律だったうえ,咸豊・同治から光緒年間(1851‐1908)にかけて輩出した多くの名優たちの創意くふうにより著しい発達をとげ,京劇の黄金時代を現出した。…

※「西皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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