見苦(読み)みぐるしい

精選版 日本国語大辞典 「見苦」の意味・読み・例文・類語

み‐ぐるし・い【見苦】

〘形口〙 みぐるし 〘形シク〙
① 外から見るのがつらい気持である。見るにたえない。
大和(947‐957頃)一四七「かくみぐるしく歳月を経て、人のなげきをいたづらにおふもいとほし」
② みっともない。みにくい。
※枕(10C終)一〇九「やせ、色くろき人の生絹の単着たる、いと見ぐるしかし」
③ 見づらい。見るのに困難する。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「内侍のすけの聞えしは、みぐるしうまだあやめも見えざりしをだに」
みぐるし‐が・る
〘自ラ五(四)〙
みぐるし‐げ
〘形動〙
みぐるし‐さ
〘名〙

みえ‐ぐるし【見苦】

〘形シク〙 見られることが心苦しい。お会いするのが、きまりわるい。
源氏(1001‐14頃)東屋すずろにみえくるしう恥づかしうて、額髪などもひきつくろはれて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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