デジタル大辞泉 「言ひ出づ」の意味・読み・例文・類語 いい‐い・ず〔いひいづ〕【言ひ▽出づ】 [動ダ下二]口に出して言う。「あはれなる事など、人の―・で、うち泣きなどするに」〈枕・一二七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言ひ出づ」の意味・読み・例文・類語 いい‐い・ずいひいづ【言出】 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙 口に出して言う。言葉に表わす。言いいだす。[初出の実例]「いかで心なさけあらむ男にあひ得てしがなと思へど、いひいでむもたよりなさに」(出典:伊勢物語(10C前)六三)「もしいひ出づることもやと待てど」(出典:枕草子(10C終)八二)言ひ出づの語誌中古においては、「口に出して言う」意で広く用いられたが、中世にかけて次第に「いひ出(い)だす」にとって代わられていく。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例