討幕(読み)トウバク

精選版 日本国語大辞典 「討幕」の意味・読み・例文・類語

とう‐ばくタウ‥【討幕】

  1. 〘 名詞 〙 幕府を討つこと。特に、江戸幕府を攻め討つこと。
    1. [初出の実例]「攘夷復古尊王討幕と唱へ」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の討幕の言及

【尊王論】より

…幕藩制の政治機構とは離れて,むしろそれに対立する形で彼らが独自の政治運動を始めたことは画期的であるが,ここでは幕府に任せていたら日本はやがて西洋列強の植民地となってしまうといった危機感を基礎として,攘夷論が激しく高揚する。それにつられて,尊王論も敬幕論から明確に分離し,反幕さらに討幕の意味を帯びて急激に盛り上がる。この過程でかつての〈委任論〉は,天皇=朝廷が積極的に国政に関与するのを支えるだけでなく,天皇こそが日本の最高かつ正統な君主だという観念を普及させる役割を演ずる。…

※「討幕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android