最新 地学事典 「記載岩石学」の解説
きさいがんせきがく
記載岩石学
petrography
岩石を分類・命名・記載する岩石学の一部門。1860年代から1920年代にかけてドイツを中心に栄えた。偏光顕微鏡を用いて,鉱物構成と組織により岩石を系統的に分類した。記載岩石学の大御所はF.Zirkel『Lehrb. der Petrog.』(1866)・F.v.Richthofen『The Nat. Syst. of Volc. Rocks』(1868)・H.Rosenbusch『Elem. der Gesteinsleh.』(1910)・U.Grubenmann『Die krist. Sch.』(1904~06)など。記載的データの蓄積は,次の時代の成因論的岩石学の下地となる。記載岩石学の語はK.F.Naumann(1849)がつくったが,当時は肉眼とルーペと簡単な化学分析によっていた。1816年にP.L. A.Cordierが普通の顕微鏡で火山岩を観察し,W.Nicolは29年にニコルプリズムを発明,31年に岩石・鉱物の薄片をつくり,50年代にH.C.Sorbyが岩石の観察に利用して顕微鏡記載岩石学全盛時代に入る。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

