設備投資の決定ラグ(読み)せつびとうしのけっていラグ(その他表記)time-lag of capital investment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「設備投資の決定ラグ」の意味・わかりやすい解説

設備投資の決定ラグ
せつびとうしのけっていラグ
time-lag of capital investment

企業の設備投資決定・実行の流れは,製造業の場合,調査・営業部門 (3~5年の製品需給の予測) →全社ガイドラインの設定→各工場・事業部門 (個別プロジェクト案の作成) →全社取りまとめ→役員会の決定→各工場・事業部門の投資実行→事後評価 (フォローアップ) となる。標準的プロジェクトで意思決定に至るまで1年以上を要し,さらに物理的工期は,通常1年程度が経過する。こうした設備投資の決定ラグの把握は,(1) 投資変動の解明,(2) 先行きの動向予測,(3) 設備投資関数説明変数のタイムラグ設定,(4) 前記の流れがより簡略化される中堅・中小企業の設備投資が,大企業のそれに先行的な動きを示すことを理解する上で重要なポイントとなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む