誠実義務(読み)せいじつぎむ

世界大百科事典内の誠実義務の言及

【封建制度】より


[性格と役割]
 封建的主従関係は一つの支配服従関係ではあるが,同時に主従双方を拘束する〈誠実関係〉を含んでおり,封主の支配は一方的ではありえない。封臣の負担する誠実義務は,主君の命令に服従するだけではなく,自らの判断によって主君の利益を計り不利を避ける義務を意味するが,この種の義務は自主的・独立的な判断主体(独立人格者)に対してのみ期待しうるものであり,封臣の地位の相対的な独立性が前提されている。西洋の封建制(レーン制)において,〈君,君たりて,臣,臣たり〉の原則が行われ,主君もまた〈主君としての誠実義務〉を負うことが強調されるのはそのためである。…

【封建法】より

… 封建主従関係は,封主・封臣間の〈封建契約〉によって設定されるが,この契約は,(1)封主に対する封臣の託身と誠実の宣誓,(2)封主の封臣に対する封の授与から成り,(1)によって両者間の人的関係が,(2)によって物的関係が設定される。人的な関係としては,封臣は封主に対して〈誠実義務〉を負う。誠実義務は,封主の命令や禁令を守るだけではなく,封臣自身の自主的な判断によって封主の利益をはかり,不利益を避ける義務であるが,このような義務は自立的な判断主体に対してのみ期待しうる。…

※「誠実義務」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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