越荷(読み)コシニ

デジタル大辞泉 「越荷」の意味・読み・例文・類語

こし‐に【越荷】

江戸時代に、廻船下関を通って大坂に送られた日本海沿岸の物産長州藩での言い方。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の越荷の言及

【赤間関】より

…長府藩は15種類の株を許可し,98年(寛政10)に株札400枚を認めた。1768年(明和5)長州藩は物資の交易拠点として発展していた赤間関に着目し,諸国廻船を引き付けるために,本藩領伊崎の開削を行い,港町を形成して米穀の売りさばき市場を創設するとともに,越荷業務を開始した。越荷とは,積荷の売りさばきを望む他国廻船に対して,倉庫を貸して積荷を陸揚げさせ,商談が成立するまでそれを質物として銀を貸し付けたり,蔵敷料をとるものであった。…

※「越荷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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