蹴破(読み)けやぶる

精選版 日本国語大辞典 「蹴破」の意味・読み・例文・類語

け‐やぶ・る【蹴破】

〘他ラ五(四)〙
① 足で蹴って破りこわす。
今昔(1120頃か)二〇「僧を負て、峒(ほら)を蹴破て出る間、雷電霹靂(へきれき)して空陰り」
② (比喩的に) 障害を取り除く。打ち破る。蹴散らす。
※天草本平家(1592)三「qeyabutte(ケヤブッテ) トヲラウコトワ ヤスケレドモ」
③ 物につまずいて足にけがをする。
咄本醒睡笑(1628)二「革草履を突(は)きてありく者、あやまちに足を蹴破り、ことのほか血の流るるを見て」
④ 取引相場で、相場が下がる。〔現代語大辞典(1932)〕

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