躙上(読み)にじりあがり

精選版 日本国語大辞典 「躙上」の意味・読み・例文・類語

にじり‐あがり【躙上】

〘名〙
① にじりあがること。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)杉風独吟「高座にてぬれ一巻を説き給ふ 墨の衣にもみ裏の秋 今朝の月にじり上りの柴の庵」
※利休客之次第(1587)「にじりあがりの内へ入さまに両わき、次に上を見て、扨床を見やりて入事よき也」
長雨がやっと晴れること。

にじり‐あが・る【躙上】

〘自ラ五(四)〙
① ひざをつくようにしてじりじりと上がる。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「村右衛門最前の所へにじりあがり、勝手口の襖間に身をよせ」
② 徐々に出世する。
評判記難波物語(1655)「不慮に、かこひをにじりあがりて、れきれきのなみにつらなる事は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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