転手・伝手・点手(読み)てんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「転手・伝手・点手」の意味・読み・例文・類語

てん‐じゅ【転手・伝手・点手】

〘名〙 琵琶三味線などの弦楽器で、棹(さお)頭部に横から差し込んで、弦を巻きつけておく棒。これをしめたりゆるめたりして音の調子を定める。転軫(てんじん)天柱(てんじ)
※二十巻本和名抄(934頃)四「琵琶 撥附 兼名苑云琵琶〈略〉琵琶撥〈〈略〉転手者如琴軫者也〉」
平家(13C前)七「てんじゅをねぢて秘曲を君にさづけ奉る」

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