転炉法(読み)てんろほう

精選版 日本国語大辞典 「転炉法」の意味・読み・例文・類語

てんろ‐ほう‥ハフ【転炉法】

  1. 〘 名詞 〙 転炉を使用して鋼を製造する方法空気または酸素を、溶融状態の銑鉄に送り込んで鋼に転化させるもので、一八五六年、イギリスのH=ベッセマーが初めて開発

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の転炉法の言及

【鉄】より

…今まで溶けないとされてきた錬鉄も鋼と同様にやすやすと溶融状となり,区別はなくなり,軟鋼と硬鋼に区別されるだけになった。 しかし転炉法には難点があった。脱リン,脱硫ができず,したがってリンと硫黄の少ない銑鉄しか使用できなかったのである。…

【ベッセマー】より

…おまけにこの方法は,酸化熱によって溶融銑鉄の温度1350℃を1550℃にまで上昇させることができ,加熱することなく溶融状態で鋼が得られるという画期的なものであることが判明した。この方法がベッセマー製鋼法と呼ばれているものである(これに用いる炉がセイヨウナシのような形をした転炉であるところから,転炉法とも呼ばれる)。56年に発表され,いくつかの製鉄所で実用化のはこびとなり操業を開始したが,ことごとく失敗した。…

※「転炉法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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